相続クイズ(相続放棄と相続分の放棄)

【相続クイズ】

「親の相続のとき、私は相続を放棄しました。」とおっしゃる方が多いのですが、よくよく話を伺うと「相続放棄」ではなく「相続分の放棄」である場合がほとんどです。

「相続分の放棄」と「相続放棄」とは何がどう違うのでしょうか?

【クイズの答え】

相続人同士で作成した「〇〇は一切の財産を相続しない」という内容の遺産分割協議書に署名押印する行為は「相続分の放棄」で、家庭裁判所で相続放棄の手続きを行う行為が「相続放棄」ということになります。 

 

どのように両者が異なるのかといいますと、相続分の放棄は「プラスの財産は何も頂きません」という意思表示であり、相続放棄は「元々相続人ではなかったという事にして下さい。だからプラスの財産もマイナスの財産(借金など)も全て無関係です」という意思表示になります。 

 

わかりやすく言うと、多額の借金がある場合、相続放棄をしておけば借金を背負わなくても大丈夫ですが、相続分の放棄しかしていない場合、プラスの財産をもらえないのに借金だけは背負わなくてはならなくなるということです。 

 

相続手続は一つ間違うと取り返しがつきません。少しでも不安な場合は必ず専門家にご相談下さい。 

 

※相続放棄には原則「相続発生後3か月以内」という期限がありますので、ご注意下さい。

(2018年7月17日)