相続人以外の者にも遺産を譲りたい場合

〈ポイント〉

【遺言書がないと譲れない可能性が高い】

  • 長男の嫁、長女の旦那、いとこ、兄弟姉妹、内縁の配偶者、恋人、恩人など、法律上は相続する権利がない者に遺産の一部を譲りたい場合は、遺言書をしっかりと作っておく必要があります。口頭やメモ書きでは、遺産を譲ることは非常に難しいです。
  • 生前に贈与しておく方法もありますが、「贈与税」が大きな負担になる可能性があります。遺言書で記載しておけば、贈与税ではなく「相続税」の対象となります。

【将来の手続きを想定する】

  • 遺言書は書くことではなく、遺言に書いた内容を実現させることが目的です。相続人以外の人がスムーズに財産を受け取れるよう、将来の手続きのことまで考えた遺言文章を工夫する必要があります。

〈書くこと〉

【どの財産を譲るのか】

  • 遺産のどの財産を譲るのか、もしくは預貯金の何%を譲るのか、というように譲りたい財産がはっきりわかるように記載します。
  • 財産の記載もれがないように注意します。記載漏れがあると結局、相続人全員で遺産分けの話し合いをしなければいけなくなり、争いになりやすいです。

【遺言執行者を指定する】

  • 財産を受け取る人が手続きで困らない(もめない)ように遺言執行者を指定しておきます。相続人以外に財産の一部を譲る内容の場合は、身内の人間ではなく、第三者である専門家を遺言執行者を指定しておくほうが安心です。

【なぜ譲るのか理由を記す】

  • 相続人以外の人間になぜ財産を譲るのか、その理由がわからないと相続でもめる可能性が高まります。遺言書を読んだ相続人に、理由・経緯・気持などを伝えることによって、相続人が納得しやすくなり、相続トラブルの予防につながります。